こんにちは、宮崎です。
今年も、今日をもって終了となります。一年間、誠におせわになりました。
先週、毎年恒例の鎌倉散歩に出かけてきました。今回は、円覚寺をゆっくり観ることと
おいしい食事を楽しむことが旅の中心プランです。
まず、円覚寺ですが、大船から横須賀線で北鎌倉駅で下車。ご存じのように、駅舎が
円覚寺の総門に続きます。(瑞鹿山大円覚興聖禅寺)臨済宗
ふ〜と一呼吸して、頭上に紅葉を眺めながらカメラに納め、総門に入り
伽藍散策の始まりです。
お寺ですから、掃除は身を清めるように日常行われているのでしょう。
気持ちが良いほどに、清掃が行き届いています。
円覚寺は、禅寺で「心の寺」と呼ばれています。境内を奥深くサク、サク、と歩いていくと、足音に呼応しながら
やけに、心の安らぎを憶えてきます。こんな心象風景が生まれるのが、仏閣の魅力なんでしょうね。
上の写真が、夏目漱石の小説「門」の舞台になった山門です。
以下、小説の一節・・・
「山門を入ると、左右に大きな杉があって、高く空を遮っているために、道が急に暗くなった。その陰気な空気
に触れた時、宗助は世の中と寺の中との区別を急に覚った。静かな境内の入口に立った彼は、初めて風邪
を意識する場合に似た一種の悪寒を催した」・・・・
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そして、旅に出て二つ目の楽しいこと、その土地の食事です。
「精進料理」
仏教では、万物には皆命が有るという概念があり、そこから精進料理が生まれてきました。
とりわけ動物を食することを戒め、植物においてもそのものを最大限使いきり、生かし切ることを
美しい姿としています。
「精進」とは、雑念を去り仏道を修めることであり、料理は修行僧を思わせる奥深い味わいでした。
つづいて
「しらす丼」
鎌倉の海で捕れた新鮮なしらすをたっぷり載せた丼です。
しらすにある潮の香りと、薬味のショウガが味を引き締めて、頬張るほどに漁師気分。
漁港で潮騒を聞きながら食すると、またひと味ちがいます。
以上が、私の旅自慢でした。